野里のサマカラワー


 首里方より野里に伝わった踊りで、大正時代、野里の有志であった伊礼春文氏の指導で旧暦8 月の村芝居で演じられた。昭和に入って、本来のサマカラワ一に更にエイサー曲を加えて踊られ るようになった。戦争中は中断していたが、戦後嘉手納が北谷村より分村した当時一度だけ踊ら れただけであったが、平成元年催された嘉手納町・八重山文化交流を機に復活がなされ、継承さ れている。歌詞のユニークさに加えて、地謡の呼に答えて舞台にとび出して踊るのが特徴である。 衣装は、着物に帯を締め、白の鉢巻、手に傘、黒白の縦縞の脚絆、足袋といういでたちである。  サマカラワーは、どこの集落にもなく、野里独特の踊りである。