野里の松竹梅


「松竹梅」は人間の生き方を理想とする、おめでたいものを舞踊としてあしらった祝儀舞踊で、 松は長寿と子孫繁栄を表し、竹は実直、義理堅さを表し、梅は美しさを表すものだとされている。
踊りの曲は揚作田節(松の踊り)、東里節(竹の踊り)、赤田花風(梅の踊り)の三曲で、明治40 年に玉城盛重が振り付けしたものだと言われている。さらに、甥の玉城盛義が鶴亀の踊りを加え、 現在の形に仕上げたというのが定説になっている。
 野里の松竹梅は、鶴亀を加えないで創作当初の型をそのまま継承された趣がうかがえる。